イヤフォンプラグ部の断線修理(ストリッパー登場!)

「イヤフォンなんて消耗品だ」という考え方もできますが、愛着があったり、高いものであったり、新品を買う余裕がない場合(笑)は修理したくなるのが人情ってヤツですよね。


事の発端は昔にさかのぼるのですが、iPod に付属していたイヤフォンから始まります。

コイツは造りがチャチだったために使用を開始してから比較的早い段階で断線しましたが、iPod 付属のイヤフォンは音質がかなり悪くて不満に思っていたので、良い機会だと思い、店頭で吟味した上でパイオニアのイヤフォン SE-CL35-Vを購入しました。


購入したイヤフォンは非常に小型のスピーカーユニットながら 10Hz~24,000Hz の周波数帯域を持っているので高音の抜けが良く、かつ耳へのフィット感が良いのでダイレクトに伝わる低音にも迫力があり、とてもインナータイプのイヤフォンとは思えない位の素晴らさです!


ところが、自分の不注意で断線。


ここで、通勤時の電車内騒音に対応するためにノイズキャンセルタイプにするか、断線しないよう Blueetooth に買い換えるかしばし悩む。


欲を言うならば Bluetooth 3.0+EDR の aptX 対応でノイズキャンセル装備かつ有線でも使えるようにイヤフォン交換できるプラグ形式になっている物が欲しいが、そんな製品は見当たらない。

この要求仕様は自分が利用しているスマフォの AQUOS PHONE ZETA SH-09D の仕様と自分の利用シーンを想定しての事。

…って要求しすぎですな(笑)


当面は勉強目的でイヤフォンを利用しているので、そこまで高機能である必要はないし、Bluetooth 3.0 で aptX 対応のイヤフォンはまだ出始めたばかり(実の所、SH-09D の仕様は時代の先を行っていたのです。こういった、細かい部分がシャープらしくて好きw)というのもあるので、見合った物が出てきて必要性が高くなるまでの間は、今のイヤフォンを自分で修理してお茶を濁す事にしました。


まずは患者の様子ですが、プラグのコード根元部分が折れています。

DSCF1988_s.jpg


ドナーは沖縄にある SPREAD SOUND というお店から取り寄せしました。

メール便で送付するように注文しましたが、予想を裏切るほど届くのが早くてビックリしました。メール便でも航空輸送だったのですかね。

DSCF2003_s.jpg


ドナーには、AV機器自作者に定評がある NEUTRIK社のNTP3RC-B をチョイスしました。

コード径2~4mmに対応します。L字型にしたのは、ストレートタイプだとスマフォの上部端子に接続した場合に出っ張りすぎて邪魔になるし、それが理由で断線したからです。

DSCF1987_s.jpg

プラグ部分を交換してしまうのが、オペの内容になります。


ここで、オペ前に道具箱から取り出したのがストリッパーです。

エロの方じゃないですよ!

その昔、某電機企業でサーバー&クライアントの仕事をしていた時、メモリ増設作業後に筐体ケースを取付ようとした際に電源スイッチから出ているコードを断線した(スイッチとシールド板が近すぎるし、この場所にシールド板は不要だろ!と逆ギレしかけたw)事があり、自分で修理できるレベルだったので、綺麗な女性社員に

しんく「ストリッパーを借りて来てもらえますか」

と言ったら

女性社員「やらしい!!」

と即応された事がありますが、そのストリッパーじゃないです(笑)

この時は、電気工事部署の方はその工具名で分かるのでそのまま伝えるように依頼して受取に行ってもらった所、

女性社員「こんな物を良く知ってるね、って。電気に詳しい人?って聞かれた」

と、納得していただきました。


電線工事では必須な物の方のストリッパーです。

DSCF1989_s.jpg


これは被服を脱がす…じゃない、コードの被覆を剝ぎ取る作業がたった2アクション1秒未満で出来るので非常に便利な代物です。


患者の解体を開始。メス(カッター)を入れて切り開き、プラグを取り除きます。

DSCF1990_s.jpg

DSCF1992_s.jpg

DSCF1993_s.jpg


断線した部分で切り落とすと内部確認ができない恐れがあったので、断線していない部位で一旦切断。

DSCF1994_s.jpg


ストリッパーで被覆を剥がし、内部の線を確認。

芯線の絶縁被覆が巻き編みというのは初めて見ました。コードを細くするための工夫だと思いますが、そのアイデアにちょっと感心。


それでは本格的な移植作業に入ります。

製品の袋に簡易なアッセンブリマニュアルの記載がありますが、ネットでメーカー製品ページ(英語)へ行き、PDF版のマニュアル(英語)を見ながら作業します。

簡単な英語なので、マニュアルを見ながら作業すれば間違いありませんので。

まず、ブーツ部分をコードに通します。

DSCF1996_s.jpg


断線部分を切り落とし、ストリッパーを用いて断線していない場所の被覆を剥がします。

DSCF1995_s.jpg


各線の長さはマニュアルに従って調整しますが、芯線が特殊だったので被覆を剥がさないままにしておきます。


電子工作の必需品、半田ごてを温めておきます。

自分が利用しているのは精密プリント基板用セラミック半田ごて(goot CXR-30/31)です。なんでこんな物を持っているかなどというヤボな質問はしないように(笑)

DSCF1997_s.jpg

ちなみに半田ごてスタンドは goot ST-11 です。


各線を穴に通してから被覆をほぐし、マニュアルに従って半田付けでプラグに固定していきますが、細かい作業なので指先の器用さがかなり問われます(笑)

DSCF1998_s.jpg


接続完了。

DSCF1999_s.jpg


この状態で、実際に音を通して接続状況を確認。


ウッ…


左右逆やんけ!!!( ̄◇ ̄||)


マニュアルの色通りに接続したのに左右逆ってナニコレ…チーン♪


接続箇所に半田ごてを当てて半田を温め、半田吸取線を利用して綺麗にハンダを取り除き、プラグのコード穴が空いている状況まで戻します。

ストリッパーを利用する所から再作業(笑)


とんだハプニングがありましたが、きちんと綺麗に仕上がりました。

DSCF2002_s_20121013142349.jpg


なんと、音質は以前よりも向上しました!!

スマフォで聞いてもノイズがかなり少なくなったのでグッドです。

同じ金メッキプラグなのにこんなに違いがあるとは、と驚き。



修理費用は600円ほど。
(作業時間工数は除外です)

自己満足度はプライスレス。

テーマ : デジタル家電・AV機器
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